没後80年 佐伯祐三展

佐伯祐三展を見に。横浜そごう美術館へ。
名前と有名な郵便夫を描いた絵は知っていても、一覧してちゃんと見るのは始めて。フランスへ行きどん欲に同時代の画家の手法を吸収していく前半は、日本人らしい器用さは感じたけれども絵を描ききれていない感じがした。途中日本に戻るのだが、その時期の作品はとても良かった。特に「田端駅附近」という絵。適度に力味が抜けて描きたいものごとに近づいているように見えた。再びパリに渡ってからはやはりちょっとこんがらがり気味。短い生涯の晩年、例の郵便配達夫ほか数点で方向が見え始めたのではないかと思われるだけにその夭折が残念な気がした。

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